福島藻類プロジェクトから見えてきた燃料生産シナリオ

  • 学会論文
  • 2017年4月

藻類に託す今後の産業創成戦略 生物工学会誌 第95巻 第4号

一リットル95円の達成の道筋と課題

本事業では,三つの特徴的な戦略により,95円/Oil-L という事業化が可能なレベルにまで燃料生産コストを引 き下げる道筋を示すことができた.ただし,この実現に は,下水処理施設,火力発電施設などのCO2排出,熱 源の施設との連携が,すなわちコロケーションが必要と なる.実現すれば,循環社会の実現,CO2削減への寄与 に貢献するだけでなく,寒冷地においても産油が事業化 できるという意味で,エネルギー保障上の意義,また寒 冷地における雇用創出の視点から意義がある.この成果 を受けて,すでに述べたように,さらにAICCは,経済 産業省資源エネルギー庁 平成28年度「微細藻類燃料 生産実証事業費補助金」にて補助金事業者として採択を 受けて事業を推進している.その成果が期待されよう。

 

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20170820_Fukushima_Algae_Oil_Project_JPR_Miyashita

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